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癌転移とQOLと

弟の癌治療がひと段落し、9月に退院してから、暫くこの件を書いていなかった事に気づいたので、改めて書いてみようと思います。

退院1か月後の検査で、癌再転移の可能性があり、PET-CTを行いました。
その結果を聞くため、10月末の外来で家族も呼ばれまして、10か所転移していることがわかりました。
最初は3か所と聞いていただけに、PTE-CTの結果を聞いた時は、正直言葉がなかったです。くしゃみの後の如くあちらこちらに飛んでいました。

ここまで数があると、根絶治療はできません。
他の抗がん剤治療を行うことに加え、大きくなったり痛みが出た場合に対処療法するしかできないことになります。

主治医から、次の治療方法について複数選択肢は提示していただきましたが、それまでの治療との兼ね合いもあり、2週後からオプジーボを行うことになりました。

私は、今回のノーベル賞受賞で初めて聞いた「オプジーボ」という言葉。
癌治療に使われることもこの時初めて知りました。
その治療薬を知って早々に関わることになるとは想像もしていませんでした。

そしてオプジーボの投与(2週に1度の点滴)が始まり、2か月で1ターム、その後評価となるのですが、その終了を待たずして、腰が痛くて動けなくなり、12月半ばに緊急入院してしまいました。

腰椎に転移していたのですが、それが悪さして、骨が折れていたのです。

10月末の説明の際、腰骨の転移はわかっており、将来的にコルセット等で腰を保護する必要性は聞いていたのですが、最初の症状が腰に出たことは想定外でした。

入院後1週間程度様子を見て、痛み止めでは副作用が強すぎて眠り続けてしまうとのことで、2週後、体内から首にかけて細いカテーテルを入れ、体内に麻酔を入れ続ける措置が取られました。

ちょうどその直後、腰に2か所目の骨折が判明。(正確には第9胸椎と第1腰椎。)
そのため、ベッドから動くことが禁止となり、年末年始も病院、年明け早々の8日に術前説明、10日に手術となりました。崩れた背骨の上下2か所ずつボルトを入れてブリッジし、骨折というよりも砕けたに近い骨をカバーする処置を2か所行われました。

手術はブリッジ1か所につき1時間、前後処置合わせると合計4時間の予定で、4時間半で終わりました。予定通りの手術が行えたということです。

ただし、直前の検査で、腰骨にもう1か所(第3腰椎)癌の転移が見つかりました。そこは本当の初期なのでまずは放射線治療を行うそうです。

今回の手術に対する治療は、10日から2週間で終わるそうですが、放射線治療が加わる上に、オプジーボの評価ができていないこともあり、実際にはいつ退院できるのか読めないところもあります。

QOLを考えると、起き上がれるようになることは重要なことだと思います。腰が落ち着かなければ常にストレッチャーでの移動しかできず、車椅子すら使えませんからね。病院から出ることは不可能です。

10月末の時点で、手術をすると免疫力が低下し、癌細胞が活発化する懸念があるため、対処療法として必要な時だけ行うという話を聞いていました。でもQOLを考えれば、背骨の手術は必要であると思えますし、癌の状況とQOLの問題は、これから生きている間の永遠の課題なのかもしれません。難しいです。

最終的には、弟本人が何を望むか、を一番に考えることなのでしょう。

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